塔ノ岳・鍋割山縦走 2007.1.13-14

とうのだけ・ねべわりやま・1491m(神奈川県)



塔ノ岳(とうのだけ)は丹沢山地の南側にある標高1491mの山である。丹沢修験の要であり御塔、尊仏山(そんぶつさん)等の呼称を持つ。中近世には近郊農村の雨乞いの場として、あるいは露天賭博と場として賑わった。かつて山頂にはお塔と呼ばれ信仰されていた尊仏岩という大きな岩があったが ・・・地震で落ちてなくなったそうだ。首都圏に近く交通の便がよいためたくさんの登山者が訪れる。

万年山
三ノ塔付近から見る塔ノ岳

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1日目(1月13日)ヤビツ峠 〜 三ノ塔 〜 塔ノ岳 〜 鍋割山

歩行距離 10.3km
所要時間 7時間15分
累積標高差 (+) 1237m  (-) 746m
コース ヤビツ峠09:00 → 登山口09:25 → 二ノ塔10:25 → 三ノ塔10:45 → 烏尾山11:25
 → 行者岳11:50 → 新大日12:20 → 塔ノ岳14:00 → 鍋割山16:15



一人で高い山に登るのは、半年前に登った雲取山以来だ。緊張してオーバーペースとなりがちだ。頼れるのは自分だけなので慎重に注意していこう。天気予報では暴風雨警報がでている。

小田急線秦野駅で下車、バスでヤビツ峠へ向かう。ヤビツ峠バス停で下車、舗装道を20分下っていくと右に富士見山荘がある。そこを左に折れてすぐに表尾根の登山口がある。丸太の階段を登っていく。紅葉真っ盛りの森を抜け林道を横切る。ガレ場の急登を登ると二ノ塔に達する。ベンチがいくつかあるので休息。振り返れば大山が見える。

赤土の露出した登山道を登っていく。道はぬかるみ靴の裏に泥が挟まり歩きにくい。急登を登ると三ノ塔(別名:水沢ノ頭、菩提山・1204.2m)に着く。頂上は広く頑丈な作りの避難小屋がある。富士山が目の前に見える。右手には樹林がない表尾根の稜線と塔ノ岳が、眼下に三角の山小屋が立つ烏尾山が見える。今回の山行でこの風景が一番気に入った。尾根道を歩いている間ずっと富士山を左手に見て歩く。とても美しい。烏尾山方向に向かう。鎖が取り付けられたガレ場を下る。クマザサに挟まれた泥道を登ると烏尾山山頂である。烏尾山荘のそばには有料トイレがある。小屋番らしき人が外で作業をしている。さらに尾根を降りていくと行者岳に着く。その先の鎖がついた岩場を通過、崩壊が進む痩せ尾根には木製の橋がかけられている。慎重に渡る。また登っていくとトタンの書策小屋がある。更に急登を登ると新大日茶屋(営業していない)のある新大日に着く。

表尾根の主要ピークには、どれも有人・無人の山小屋がある。今まで登ってきた尾根道を振り返り、雑木林の泥道を過ぎると木ノ又小屋が見える。まだ新しい小屋で清潔そうだ。登山道のそばには大きな鹿がいる。突然現れ図体が大きいのでビックリする。登山道そばの草はみんな鹿に食べられており、黒いころころした鹿の糞が散らばっている。座ることもできない。眼前には塔ノ岳山頂が近づいてくる。ガレ場を過ぎると塔ノ岳山頂(1490.9m)に達する。山頂の端には尊仏山荘がある。小屋に立ち寄りコーヒーを飲む。休日なので小屋は登山客でいっぱいの様子だ。少し霞んで視界があまりよくないが、山頂からは檜洞丸(ひのきぼらまる)、蛭ヶ岳(ひるがたけ)、丹沢山が見える。

塔ノ岳を発ち小丸方向に鍋割山を目指す。葉が枯れ落ちた木々の山道を行く。振り返ると塔ノ岳、長大な大倉尾根が見える。平坦な鍋割山山頂(1272.5m)に到着する。山頂の鍋割山荘に宿泊する。宿泊費用を節約するため食事を頼まなかったことを後で後悔した。8人の登山客に対しマーボー豆腐、おでん、それからサラダ等豪華な夕食が出された。みんな美味しそうに食べる。自分はラーメンを作って食べた。おでんを少しおすそ分けしてもらったが、一緒にいると超みじめだ・・・。う〜!!美味しいものを食べたことはあまり覚えていないが、食べられなかった思い出は、一生頭に残る。いい経験になった。山の食事は豪華でなければ・・・。山小屋の二階のほこりっぽい布団をかぶり眠りにつく。小屋の隣に新設のバイオトイレがあった。ところで鍋割山荘は、鍋焼きうどんで有名だ。




2日目(1月14日) 鍋割山 〜 二俣 〜 大倉バス停

歩行距離 8.0km
所要時間 3時間15分
累積標高差 (+) 215m  (-) 1158m
コース 鍋割山06:45 → 後沢乗越07:50 → 二俣08:30 → 大倉バス停10:00


早朝日の出前に小屋を出発し下山開始。急坂を下る。後沢乗越を左に折れ二俣に向かう。二俣の河原でこれから鍋割山に向かうカップルの登山者とすれ違う。後姿がかっこいい(うらやましい〜。)大倉バス停に無事到着。単独登山の魅力に気付く。明日はまた仕事早く帰って休息しよう。




丹沢山
ヤビツ峠から登り始める。大山(1252m)を見る。
丹沢山
急登を登る。
丹沢山
富士山(3776m)がみえてくる。
丹沢山
二ノ塔付近から三ノ塔(1204.9m)を見る。
丹沢山 丹沢山
三ノ塔に到着する。避難小屋がある。
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丹沢山
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三ノ塔から烏尾山に向かう。
丹沢山
丹沢山
箱根の方向の山々
丹沢山
烏尾小屋を通過する。
丹沢山
崩壊地には木道が架かる。
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大きな鹿を見る。
丹沢山
塔ノ岳山頂(1490.9m)に到着する。
丹沢山
山頂の尊仏山荘でコーヒーを飲む。
丹沢山
塔ノ岳から鍋割山に向かう。
丹沢山
塔ノ岳山頂から蛭ヶ岳を見る。
丹沢山
丹沢山
長大な大倉尾根・そのむ向こうには大山と三ノ塔が見える。
丹沢山
鍋割山に向かう途中、塔ノ岳を振り返る。
丹沢山
鍋割山山頂から見る山々。
丹沢山
丹沢山
鍋割山に向かう道
丹沢山
鍋割山荘に宿泊する。
丹沢山
翌朝、鍋割山から大倉バス停へ下る。羨ましい二人。
丹沢山
秦野戸川公園
丹沢山
大倉バス停・神奈川県立秦野ビジターセンター
丹沢山
秦野駅から丹沢の山々を見る。



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